悩めるイクメンに送る、産後クライシスを乗り越える3つの秘訣

●はじめに

産後クライシスとは、産後の育児ノイローゼに伴い、夫婦仲が急激に悪くなる現象です。

普段仕事で忙しく、家庭に時間を割きたくても割けないイクメンにとっては、世にも恐ろしい現象だと思います。

この記事をご覧いただいているくらいなので、すでに夫婦仲でストレスを溜めているパパもいるのではないでしょうか。

私自身、産後クライシスに直面して一時期うつっぽくなってしまった実体験がありますので、気持ちは痛いほどわかります。

今回の記事では、実体験も踏まえて、産後クライシスをどのように乗り越えていけば良いかの秘訣をお伝えしていきます。ぜひ最後までご覧ください。

 

●秘訣① 産後クライシスへの正しい思考法を身に着ける

まずは産後クライシスを防ぐ、もしくは陥った場合に、どのような考え方で対応すれば良いかを整理しましょう。

 

・”解決する”のではなく、”やり過ごす”ものと捉えるべし

はじめに結論を言います。どんなに献身的に接しているパパであっても、産後クライシスを解決することは不可能です。

「え?じゃあこの記事意味ないじゃん!俺はどうすればいいの?」と思ったそこのあなた。

ご安心ください。産後クライシスは”解決する”のは不可能なだけで、”やり過ごす”ことはできます。

男性、特に新米パパは、家事や育児分担などで状況を解決できるのではないかと考えがちです。しかし、産後クライシスはホルモンバランスの崩れが原因のため、なんとかしようとすればするほど、悪循環に陥りがちです。

奥さんのイライラは続くものと割り切ったうえで、苦しい時期をどのようにやり過ごすかという視点でいた方が、精神衛生上良いでしょう。

 

・見返りを求めない

おむつ替えや夜泣き対応など、積極的に子育てに協力しているパパも多いかと思います。それにもかかわらず、奥さんから「やり方が違う!」などと叱られて、俺だって頑張っているのに…と理不尽な気持ちになったことはありませんか?

男性は合理性を求める生き物なので、やったことに対しては、感謝があってしかるべきだと考えがちです。

しかし、産後時期の奥さんは、メンタルコントロールが難しく、怒りの感情が先にきてしまいがちです。理屈で考えてしまうと、パパの方がストレスを抱え込んでしまいますので、感謝の見返りを求めるのは避けた方が良いでしょう

 

・産後時期の頑張りは良好な夫婦関係の投資と心がける

じゃあサポートしても無駄かというと、そんなことはありません。産後時期のパパの育児への関与は奥さんはしっかり見ています。奥さんによっては、一生覚えていると言われるほどです。

言い換えれば、産後時期の頑張りによっては、産後クライシスが収まった後に、奥さんに「協力的な父親」とインプットさせることも可能ということです。

家事や育児をうまくやろうと思い悩みすぎる必要は有りません。誰もが最初は初心者です。

私も何度となく怒られましたが、良好な夫婦関係・子育てのための投資と割り切って奮闘していました。その結果、今では円満な家庭を築くことができています。

 

●秘訣② コミュニケーションの取り方に注意する

 

続いて、産後クライシス時期の、奥さんとのコミュニケーションの取り方において注意しておきたい点をご紹介します。

 

・「手伝う」、「協力する」はNG

子育てする時に「手伝うよ」というセリフはかえって怒りを買いやすい…というのはよく耳にしたことがある人も多いでしょう。

これは「手伝う」という言葉そのものが他人事に聞こえるからということが理由とされています。もちろん、他人事だと思っている人はいないと思いますが、そう思う奥さんが一定数いる以上、言うのは避けた方が賢明でしょう。

ポイントとしては、「〇〇やるよ」、「〇〇やっといたよ」と主体的な発言に言い換えることです。

仮にそれで怒られたっていいんです。やらなければ「何もやってくれない」、「協力的じゃない」という感情が奥さんに残るだけなので、何もしないよりは100倍マシです。

 

・子どもの様子を聞いて奥さんを誉める

パパが子どもや自分にどれだけ関心を持っているかについて、奥さんは想像以上に気にされています。

ぜひ、仕事帰りにその日のお子さんの様子を聞いて、奥さんの育児を労うことを習慣づけしてみましょう。仕事が忙しくて帰りが遅くなるパパは、休みの日に聞いても良いでしょう。

少し照れくさいと思うかもしれませんが、言わなければ相手に感謝の気持ちが伝わることはありません。どうしても言い出しづらい方は、日常会話の流れで話せば、自然に伝えやすいと思います。

 

・情報を先取りして調べておく

産後時期は子どもに手いっぱいで奥さんは自分の時間を作ることが出来ません。もし自分が同じ立場であれば、どんなことをしてもらえれば助かるかを考えてみましょう。

例えば、予防接種を見据えて、家の近所で口コミ評価の高い小児科を調べておいたり、必要な育児用品情報をピックアップしておくなど、やれることはいくつか見つかると思います。

このように、知っておいて損はない情報を、先取りして調べておくようにすると、自分の知識を広げることもできます。

仮にその情報が使われることが無かったとしても、主体性はしっかり奥さんに伝えることができます。

 

●秘訣③ 相談先を作っておく

正しい知識を知って、実践したとしても産後クライシスにストレスはつきものです。中にはうつ状態になってしまうパパもいるかと思います。

パパである皆さんが体調を崩してしまうのは元も子もありません。そうならないためにも相談先は作っておきましょう。相談先は自分の心情を話しやすい人で、意見に偏りがない人が望ましいです。できれば、産後クライシス経験者であれば尚良いです。

私の場合は、職場の先輩によく愚痴を吐いたり、アドバイスを求めたりしていました。自分の夫婦関係のことを相手に相談するのは恥ずかしいことでも何でもありません。

第三者の意見を踏まえて、考えを整理しておくことで、奥さんへ意見を伝える際に失敗するリスクを減らせることができます。

 

 

●まとめ

いざ子育ての当事者になると、産後クライシスがいつ終わるのかわからず、思考が負のスパイラルになります。そんなパパたちに伝えたい、一番重要で当たり前のことを言います。

 

それは、「産後クライシスは必ず終わる」ということです。

 

子どもが大きくなって出来ることが増えると、自然と奥さんの不安や苛立ちも和らいでいきます。私個人の例で恐縮ですが、子どもが1歳を経過する頃には、大分関係が改善されていた気がします。

 

パパである自分だけが、割を食っているように感じる人もいるかもしれません。しかし、奥さん側も子育ての負担が続く中で、同じように思っています。そんな状況の中で、今日明日ですべてを解決することは難しいです。いつか過去を振り返った時に「お互い頑張っていたね」と思える未来になるように、できることを一つずつ積み上げていくことが大事です!

  • 2021-01-21
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