スキルアップの時間、どう作り出す?イクメンパパの時間術

はじめに

「子育てや家事もできる限り参加し、家族の時間を大切に過ごしたい…。でも、試験に合格して、家族のためにも暮らしをもっと豊かにしたい。」

こんな気持ちを持つイクメンパパは多いのではないでしょうか?

忙しい毎日の中で、スキルアップのための時間を作り出すことは大変難しい課題です。この記事では、スキルアップを目指すことが効果的な方法や、日常で取り入れてほしいお役立ち方法についてお伝えします。

 

目標到達までのロードマップを明確にしよう

 

 

目標を達成するために大切なことは、「今の自分がどの立ち位置にいて、目標到達までにどのくらい時間が必要か」を計ることです。目標が漠然としていると、効率が悪い上に成果は出づらいので、まずは目標までの自分の距離を見直してみましょう。その際、以下の3点をまず考えてみましょう。

  • 目標を到達したときの、自分や家族の姿を具体的にイメージする
  • 計画を短期・中期的に立てる
  • ①、②を家族内で共有する

 

 

思うように成果が出なくて挫折することを防ぐためにも、まずは①の手に入れたい未来のイメージをしっかり持ちましょう。「その資格を手に入れた時の自分や家族はどんな毎日を送っているか」をできる限り具体的に想像しましょう。未来の姿をしっかりと描くことは、辛い勉強中も心の支えとなります。 

 

その後、②の短期・中期的な計画をしっかり立てましょう。大きくてあいまいな目標は挫折しやすいものです。例えばTOEICの試験を受けるのであれば、「目指900点」といったあいまいなものではなく、

最終的な目標:来年 3月に900点取得 

中期的な目標:↑を達成するために、3か月後には〇〇のテキストを3周終わらせておく。

短期的な目標:↑のために必要な勉強時間は一週間あたりで20ページ分・一日2時間で3.5ページをこなす。

というように、細分化して計画を立てるようにしましょう。

 

最後に忘れてはならないのは、③家族に①、②の計画やイメージを共有しておくことです。勉強時間を確保するには、家族の協力は不可欠です。特に奥様には「なんのために必要なのか この資格を手に入れたらみんなの生活がどんなふうによくなるか」をしっかり伝え、理解してもらうようにしましょう。また、お子さんがある程度話が通じる年齢であれば、お子様にも話しておくことも大切です。

 

一番大切な「時間の捻出」、どう行う?

どちらかが時間をとるということは、もう一方の負担が大きくなりがちです。奥様だけに心理的・時間的な負担が増えると、夫婦関係にも影響しますが、それでは本末転倒です。そうならないために、まずは以下の3点を見直しましょう。

   ①家事のアウトソーシングや見直し
   ②朝活・隙間時間の活用法
   ③休日の過ごし方の見直し

一つずつご説明していきます。

 

①家事のアウトソーシングや見直し

一番簡単な時短法は、家事の外注化や家電を導入することです。費用はかかりますが、長いスパンで見ると回収できますし、時間の節約には何より効果的です。しかし予算の面ですぐにそれらを導入できない方もいらっしゃることでしょう。今あるものでやりくりしないといけない方は「食事の準備や洗濯・掃除などの簡略化」を目指してみてはいかがでしょうか。具体的には、

・食事

・食器は1プレートにする

・一汁三菜を必ずしも目指さない。(楽をする)

・献立を作り、一度に何日か分の下ごしらえをしたり、まとめて作るようにする

・洗い物をする元気がない日は紙皿使用もOK

 

・洗濯

・汚れの目立ちづらい色の服を選ぶ

・靴下など量が多い上に手間がかかるものは同じ種類で統一してしまう・

・たたむ手間をかけなくて済むよう、ハンガーにかけてそのまま収納できるように干す

 

・掃除

「毎日やらなくてはいけないもの」と「毎日やらなくても大丈夫なもの」を分ける

「使ったついでに掃除」を心がけ、汚れが溜まらないようにする。

 

意識してほしいのが、「楽をすること=甘えやだらしない」という考え方からの脱却です。元々、日本人の暮らし方は世界の中でもトップクラスに几帳面で細やかです。例えば海外では「雨が降っても洗濯物はそのまま干しっぱなしで、次に乾くまで放置」することや「夜ご飯は火を使わない料理(パンとソーセージ・ハムやチーズ・サラダを出すだけ)」ということは当たり前だったりします。もちろん全てそれと同じにする必要はありませんが、でも、「いい意味での適当さ」を取り入れることは、忙しい毎日を楽しく生活する上ではとても大切な方法です。

 

②朝活・隙間時間の活用法

 

 

勉強時間の確保というと、どうしても「時間を長く作ること」を注視しがちですが、同時に大切なことはその時間を最大限に有効活用することです。そのためには、以下の二点を意識しましょう。

 

・ポモドーロテクニックの導入

・朝活・スキマ時間の活用

 

ポモドーロテクニックの導入

「2時間分時間があったのに、結局あまり集中できずタスクを達成できなかった・・」このように落ち込み、自分を責めてしまうことはありませんか?しかし、あなたの集中力のなさが原因なのではなく、元々人間の脳は長時間集中が続かないようにできているのです。

ポモドーロテクニックとは、この、人間の脳の集中力を生かした時間管理術のことです。具体的には、「その日に行うタスクを挙げ、25分集中して行うー5分休む」というサイクルで取り組みます。普段の勉強では、このサイクルを意識して学習に取り組むようにしてみましょう。

 

朝活・スキマ時間の活用

言うまでもなく疲れ切った夜に勉強するよりも、朝の方が学習効果は抜群に高いです。朝早くみんなが寝静まっているころですと、邪魔されずに集中して取り組む時間を作ることも簡単です。夜は思い切って早めに休み、その分の学習を朝にまわしましょう。

また、スキマ時間も無駄にせず活用しましょう。20分の通勤時間があるとします。20分と聞くと大した長さには感じませんが、1週間で考えると「20分×往復2回×5日分=200分」にもなります。この時間を活用しない手はありません。電車通勤でしたらテキストを開いて学習してもよいですし、車通勤の方は勉強したい分野についてのyoutubeやpodcastを聞くのも一つの方法です。

 

③休日の過ごし方の見直し

計画についての章でもお伝えしましたが、挫折せずに目標を達成するには、短期的な達成可能なプランをつけて、都度実現し続けていくことが大切です。そのため、一週間に達成したいタスクを7日で考えるのではなく、6日で考えるようにしてみましょう。仕事が忙しかったり、体調が悪かったりして目標を達成できなかった時は、日曜日をスペアの日として勉強時間をとることで、一週間の目標を達成しやすくなります。月~土の6日以内にタスクを終わらせることができた場合は、次の日曜日はご褒美として休む余裕を取ることができます。

褒美の時間を自分や家族に取りながら進めることで、自分だけではなく、家族にとっても学習が辛いだけのものではなくなります。

まとめ 

「目的や計画をしっかり立てる」「効率化を意識していろんなことに取り組む」ことを心がけることで、日常生活に負担をできるだけ感じず、目標を達成することが可能になります。大切なのは、どんな環境であろうと「家族みんながハッピー」を感じられることです。常に自分も含め、みんなが幸せでいられる毎日を目指して取り組んでみましょう。

 

 

ライター 加藤海里
海外在住の二児の母です。仕事と子育てで忙しい毎日の中、いかに家庭と仕事を両立していくかの時間術に、日々取り組んでいます。

  • 2021-01-27
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