子供に勉強をさせる、習い事を続けさせるための取り組みと考えておきたいこと

はじめに

幼稚園や学校外での勉強や習い事、子供にさせていますか?私の家でもいくつか習わせており、通信教育型のワーク、英会話、中国語会話、ピアノ、水泳と複数をある程度継続しています。そこで悩みになってくるのが、この習い事そのものに対する子供たちのモチベーション。その時間を遊びに使いたい、今日はめんどくさいから行きたくない、いろんな理由があるのでしょうが、グズることも少なくありません。その上、家でやる宿題、復習に関してはなおのことやりたくないのが子供の本音だと思います。確かに、自分の時もそうでしたので、とりあえずはなだめたりすかしたり、時にはお菓子で釣ったりとだましだまし続けさせているのが現状です。そんな子供の勉強、習い事へのモチベーション維持について、今回は掘り下げてみます。

 

なぜ勉強しなくちゃいけないの?○○の練習しなくちゃいけないの?

子供にとって勉強、習い事はなぜしなければならないのかが大きな疑問となるようです。「大きくなったときに困らないように勉強しなくちゃいけないんだよ」と概要は説明しているのですが、小学校低学年の子供には通じません。「将来はYoutuberになるから、勉強なんてできなくていい」と言い返されてしまい、なぜ勉強をしなくてはならないのかを、かみ砕いて説明しなければならないことに気づきました。

 

勉強をしなくちゃいけない論理 その1

・パパ、ママはご飯を食べるための材料はどうやって手に入れているのかな?

→お金を払って買ってきているね。

・そのお金はどうやって手に入れているのかな?

→お仕事をして(働いて)稼いでいるね。

・お勉強ができないとお仕事できないよ。お仕事できないとどうなるかな。

→ご飯が食べられないね。

・その他にもあなたのやりたいこと、アレもコレもやるには全てお金がかかっているよ。

→だから大きくなった時にお金が多く稼げるように働かなくてはならないんだね。

 

勉強をしなくちゃいけない論理 その2

・大きくなったら何になりたい?

→XXや○○になりたい。でも将来変わるかも

・やりたいと思ったときにベースがないと身動き取れないよ。

例えば高校生になってからお医者さんになりたいと思ったら、医学系の大学に行かないといけないね。高校生である程度の勉強ができている状況でないと医学系の大学には行けないよ。

・将来何かをするための免許を取っておくようなもの。

アレがやりたい、これになりたいと思ったときに、ある程度の勉強ができていないと手も足も出なくなってしまうことがあるよ。自分の将来のために勉強して選択肢を多くとれるようにしておくんだよ。

 

資本主義や経済といった概念をまだ持たない子供でも分かるように、仕事をできる能力の必要性を伝えるのは難しいです。しかし、理由なく子供に「勉強しなさい」とだけ言ってもモチベーションにはつながりません。あきらめることなく、繰り返し説得して子供に勉強の必要性を認識させ、モチベーションを持てるように努めています。

 

ママとの意識の相違

子供に勉強や習い事をさせる上で、ママとも意識の疎通を図っておかなければなりません。子供に対して、勉強をしなくてはならない理由がパパとママで違うことを言っていれば、矛盾が生じるまではいかなくとも子供も納得しづらいでしょう。パパの立場では、先に挙げた「勉強をしなくてはいけない理由」を、身を持って体験しているため伝えやすいです。

一方、ママがそうであるとは限りません。家の例でいうと、短期的なモチベーションを出させるためにオヤツで釣ったり、何らかのニンジンをぶら下げて勉強させるパターンが多々存在します。正論ではなかなかやる気が出ない場合には有効な方式ではあるとも思いますが、パパの伝えている「勉強をしなくてはいけない理由」と矛盾が発生しないようママと話し合いをしておかなければなりません。一種の教育方針を考えているといってもよいでしょう。

 

子供のためとエゴの間で

特に習い事については、親のエゴで習わせていることも少なくありません。ピアノや水泳などは、できないよりもできたほうがいい、という理由でやらせている場合が多いでしょう(その道のプロを目指す場合は違うかもしれませんが)。

パパもママも「子供のため」に習い事をさせていると思っているけれども、時には子供にとって有難迷惑なのかもしれません。少なくとも子供の自由な時間を削っていることだけは間違いないのですから。

子供がやりたいと言って始めた習い事。継続してやる気があるようならあまり考えなくともよいですが、やる気なくダラダラと続ける、あまりやる気がないなら辞めようと子供に言うと、「続ける」と回答してくるというような状況になった場合は、パパやママが習い事の継続を判断するべきなのかもしれません。

習い事は限られた子供時代の多くの時間と労力を消費するものです。確かに、教養、最低限の体力、精神修養などを身に着けるのにも効果があります。しかし、一定以上習い事を続けた場合、その効果が大きく出ているかはわかりづらいものです。実が入っていない、上達が望めない、一定以上のスキルは身に着けた状態でやる気なくダラダラと続けている場合、モチベーションを持たせてあげることも難しいのです。

一度辞めさせて、本人がやりたそうだったら再開しよう、とママと話し合うのですが、なかなか実現に移せないところが悩みの種です。特にママがやらせているピアノ、水泳はママの夢やコンプレックスの裏返しであることもあり、よりナイーブな問題なのかもしれません。

 

 

▼プロフィール

ペンネーム:コウヤマヒロシ
プロフィール:30代、2児の父。10年以上SE職として勤務後、現在はフリーランスライター。自宅で働くようになり、子供との接点が増えました。

  • 2021-01-31
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